知識についての考察②〜知識がなかなか定着しないのはなぜか?〜
みなさんこんばんは。
今日は
『知識がなかなか定着しないのはなぜか』
という議題でお話ししていきたいと思います。
知識の必要性については前回の記事でお話ししているので参考にお読みください。
あくまでも私個人的な考え方ですが、この記事を読む前にぜひ目を通しておいてください。
知識の必要性は知識をインプットする上では重要では無いかもしれませんが、知識をインプットしていくモチベーションにつながるところだと思いますので、ぜひ先に目を通しておくことをおすすめします。
それでは本題です。
なかなか知識が定着しない・覚えられないのはなぜなのでしょうか?
その答えは人間の脳の構造にあります。
人間の脳の最も優れた機能は忘却機能です。
人間というのは視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚といった五感を使って情報をインプットしますが、その情報に付加的な意味を付け足すという行動をとります。
例えば、冬の寒空で外に立っているポールを触ったとします。
他の動物であれば冷たいという入力が脳に伝達されますが、人間は冷たい=外気温が低い+ポールはおそらく金属材料でできているだろうと言う付加的意味を付け足して脳に情報をインプットします。
つまり脳内がすぐに情報で飽和してしまうのです。
これを防ぐために優れた忘却機能を備え、自分が生きていく上で重要な情報のみを選別し記憶していくと言う脳内の処理が行われます。
勉強は動物として生きていく上では重要なことではありませんので、忘却しやすいのは当たり前と言えば当たり前のことなのです。
ではどのようにしたら知識がインプットされやすくなるのでしょうか?
それは、単純接触回数・・・つまりその知識に触れる回数を増やすことです。
クラスメートの顔と名前を覚えられるのはそのせいです。
最初はどうでもいいと脳内で判断していた人の顔が、何度も顔を合わせることによってこの人は自分にとって重要な人なんだと脳が認識し、勝手に忘却しにくくなってゆくのです。
勉強で知識を得るのも全く同じ脳の構造を利用します。
つまり生きていく上で重要じゃない事を脳に重要だと勘違いさせる。
それがすなわち暗記になります。
さて、晴れて暗記ができてこれで万々歳といきたいところですが、残念ながらそう単純には参りません。
暗記をできたとしても短期的には覚えているかもしれませんが、いつかは忘れます。
知識を定着させるには暗記からさらに1ステップ加えなければなりません。
それは知識の理解です。
理解している知識は忘れたとしても復元できる可能性が高くかつ忘れる可能性を低くすることができます。
知識を理解して覚えている内容はそうでない内容に比べ覚えている率が高いと言うのは何となく体感できるのではないでしょうか。
つまり知識を定着させるには
・知識への単純接触回数を増やすこと
・知識を理解してインプットすること
この2つが重要になります。
(ちなみに、このDaiGoさんの本は結構面白かったです^^)