閑話休題 最近流行りのファスト映画について
閑話休題です。
最近流行りのファスト映画について。
まずは前提知識として共有を。
ファスト映画とは実際の映画を短時間にまとめ直してあらすじのみをプロットとして理解するような映画のことを指します。
これを利用する人の意見としては「タイパ」と呼ばれるタイムパフォーマンスを向上させたいという思いがある様です。
確かに、本や連ドラ等を見ていても、最初の数ページあるいは数話を読んだり見たりして「これは違うわ」と切り捨てることがあります。
個人的には。
そして、おそらくですが、わりと多くの人が同様に切り捨てたことがあるのではないかと思っています。
ですから、感覚としてはファスト映画を利用する人たちの気持ちは理解できます。
ではそこに対する見識を述べたいと思います。
まずは細かいところから。
「タイパ」というのがよく分かりません笑
耳馴染みがないということも含めて笑
「タイパ」ではなく「コスパ」でいいと思います。時間もコストなので。
・・・まぁそこはどうでもいいんですが笑、パフォーマンスというからには目的に対してのインベスト(投資)とリターン(利)があって然るべきと考えます。
そして、彼らの目的というのは
「いかにたくさんの話題になっている映画を観るか」
というものであり、
インベストが時間、リターンが数になるわけです。
ここでもう少し思考を深めると、「数」というのは「内容が理解できた作品の数」ということになるわけで、とどのつまりは内容を短時間で理解するということが重要になる。そのためファスト映画がツールとして理想的だという結論に帰結すると思います。
対して私の場合は映画を観る目的が
「その映画からどんな教養や思考材料が得られるか」
というものになり、
インベストが時間、リターンは教養や思考材料になるわけです。
同様にもう少し思考を深めると、「教養や思考材料」というのは映画の構想から台詞回しや小道具に至るまで、ありとあらゆるものが対象になるので、ファスト映画がツールとして全く価値のないものになるという結論に帰結すると思います。
つまり、「何を映画を観る目的にするのか」によってファスト映画がツールとして使えるのか使えないのか?最適なのか否か?が分かれるんだろうと思います。
ですからファスト映画そのものを否定するまでの論拠は持ち合わせていないのですが、個人的には映画の内容を把握すること自体にはなんの意味もないと思っているので使わないだろうなというのが感想です。
以上、閑話休題でした