本の紹介 死との約束!(本の回)
皆さん、こんにちは。penguin911です。
今朝はですね、なんかインターネットの回線の接続に不具合があったようで、ブログを更新できませんでした。。
さて、今回は本の回ということで、標題の本を紹介いたします。
まずはリンクから。
アガサ・クリスティの『死との約束』です。
結論から言いますと、結構面白かったです。
これはまさに「家母長制」な家族を題材に書かれた作品です。
ある大富豪の一家は、その母親が大黒柱なのですが、彼女は配下の息子娘たちに自由を与えず、自分の配下に置き、おもちゃのように弄んでいました。
一家には莫大な財産があるため、仕事をする必要もなく、外部との接触すら遮断され、精神的な洗脳が救いようのないところまで来ていました。
そんな時、海外旅行に出かけた一家の母親はその旅行先で亡くなります。
病死か殺人か。様々な謎をおなじみの名探偵、エルキュール・ポアロが解き明かし、事件を解決します。
海外作品にありがちなことなのですが、横文字の名前ばかりなので、途中で誰が誰やらわからなくなってしまうことがありました汗
ただ、クリスティ作品のいいところは登場人物紹介のページに登場人物の名前と役柄が必要十分な情報として掲載されているところです。
これによって、分からなくなってもすぐに得たい情報が見つかり、
「あ、そうそう。こいつだった。」
と理解した状態で進むことができます。
本作品は、予想を覆された犯人像でした。目くらましも見事でした。
そして、何よりトリックが巧妙です。今まで読んだミステリの中で指折りのトリックではないかなと思います。
それにしても可哀そうですよね。この家族。
母親の死が病死であれ殺人であれ、母親を失った彼ら彼女らは自力で働かなければなりませんが、今までに仕事をした経験がない彼らにとって、働くということは結構大変なことだと思います。
それを想うと、今まで働かせなかった母親はどうなの?って思いますし、この家族は可哀そうだなって思います。
転じて、あまり過保護になるのもいけませんね。
そして、我々も一つの拠り所にとらわれるのではなく、そこが無くなる、あるいは、使えなくなってしまった時のために、常に代替手段を考えながら生きていくのが大切ですね。
では、今後ともよろしくお願い致しまする♪