本の紹介 白ゆき姫殺人事件!(本の回)
皆さんこんばんは。penguin911です。
本日3回目の更新ですね(暇人かよ(笑))。
最近はブログの更新が趣味というか習慣になりつつあって、一日のアクセス数を見て一喜一憂したりしています。
それに、確かに暇人に思われるかもしれませんが、実際はこのブログを書くのに30分もかかっていません。
私は結構タイピングが速いこともあり、かつ、一つの記事はだいたい1000字程度にまとめると決めているので、記事にもよりますが、基本的には20分程度、場合によっては5分程度で書ききってしまいます。
しかも私は基本的にSNS等はやっていませんから、皆さんがSNS等で情報チェックに勤しむ間に私は記事を書ききってしまうわけです。
そう考えると、暇人と断言することは少しはばかられるでしょ?(笑)
さて、そんな言い訳は置いといて。
今回の作品はシャレにならないことをしでかしておいて、そんな言い訳を言っていいわけ?なんていうお話です。。
湊かなえさんの「白ゆき姫殺人事件」です。
映画化もされた話題作です。
総合評価ですが、ミステリという観点で見ると、まずまずです。が、本作はミステリというよりは匿名の危険性という社会問題を突きつけたものと表現する方が正確だと思います。
作品は、ある美人が殺害され、容疑者にその美人と同期入社で何かと比較されることの多かった人物が挙がる。それをジャーナリストが雑誌に書き、それをめぐって匿名の攻撃が始まるが・・・というものです。
これは作中にヒントがほとんどなく、読み進めていくうちに新事実が次々に浮かび上がるという、湊かなえさんらしいスタイルというか、これこそ湊かなえ作品だなと思えるようなスタイルです。
読者に犯人を推理させるということは端から考えられていませんが、下手な伏線で簡単に見抜ける作品よりも好感が持てます。
この作品はミステリとして、つまり娯楽として楽しむというには結構強いメッセージが含まれている作品だと感じました。
私のこのブログも含めてそうですが、誰かが作成する文章というのは少なからず私見というモノが含まれます。
その私見は、このように趣味の範疇で書いているものはある程度許容されますが、作中のジャーナリストが書く記事のように、ある程度の責任が生じるものは私見をなるべく殺すべきだと思います。
前述の容疑者は、当然真犯人ではありませんが、ジャーナリストがそれを怠ったがために、いわれのない批判を匿名から受けます。
真犯人に意外性はありませんでしたが、そのような社会問題を浮き彫りにした話題作だという風に感じました。
では、今後ともよろしくお願いいたしまする♪