こんばんは。penguin911です。
ブログをはじめて早2週間程度経ちまして、ありがたいことに、昨日本の回に初めてコメントを頂けたので、今日は本の回をお送りしたいと思います。
紹介する本は、、コチラ
「自薦theどんでん返し」
私が一番好きな作家、貫井徳郎と出会ったのがこの本です。
そもそも、この本との出会いは、母が読んでいたものをたまたま見つけまして、、
「貸してっ!」
と半ば強引に奪い(笑)、読んだことがきっかけです。。
で、まず概要から説明いたしますと、表紙に作家の名前がたくさん書かれていることからも推察できる通り、複数作家の短編集です。
でですね、総ざらいした結論ですけど、、、
う~ん、どうでしょう??
というのも、作家さん一人ひとりで
「どんでん返し」
の解釈が違うようなんです。だから中には、
「え?これどんでん返し?」
なんて思うモノも正直あります。。
だから、手放しでおススメできるかと聞かれたら、否と言うしかないかもしれません。。
(あ、その点、貫井さんはどんでん返しの帝王なので、少なくとも貫井さんのはおススメできますよ。。(笑))
では、それぞれの作品を読んだ所感を書いていきます。。
今回は長いので、今日と明日の2分割にさせてください。。
1.綾辻行人 「再生」(「眼球奇譚」に収録)
どんでん返しという観点で見れば愚作です。
ミステリではなく、グロ系です。
奇病に侵された少女が登場する物語ですが、その奇病というのが体の一部が傷ついてしまっても、そこを切り落とせば新しい四肢が生えてくるという病気。
そのため、少女はいつまでも若く、美しかったのですが、ある日、顔面にやけどを負ってしまい、首から上を切り落とそうとはねてみると、、、という話です。
ネタバレをしたくないので、これ以上は書きませんが、
「あそこをああすればもっと面白く、、、」
と思ってしまいました。(尤も、私の思い描いた通りに書くと作者が思い描いているどんでん返しとは違う帰着点になるんですけどね。。。)
2.有栖川有栖 「書く機械」(「作家小説」に収録)
どんでん返しという観点で見れば愚作です。
作品に登場するのは売れっ子作家と編集長。
才能はあるのに売れない作家が敏腕編集長に見初められて連れていかれたのは、座ったら最後、小説を書き終えるまで奈落の穴に向かって動き続ける「書く機械(ライティング・マシン)」と呼ばれる装置がある部屋。
作家は死に物狂いで小説を書き上げ、そのおかげで成功する。
その作家はその体験が忘れられず、自分の仕事場にも同じような機械をつくるが、、、
という話。
読みやすいんですけどね!有栖川有栖ってなかなか好きなネーミングなんですけどね!
ただ、どんでん返しという意味ではあと一息かなという印象でした。
というわけで、残りの5作品はまた明日ご紹介いたします。。
では皆さん、今後ともよろしくお願い致しまする♪