駅探訪 街探訪

主に東京メトロの駅を中心に駅と周辺の街を探訪します。コンプリートしたらまた考えます笑

閑話休題 二人の乞食

中世のあるときに、二人のユダヤ人の乞食が、キリスト教王国フランスにやってきた。二人は生き延びていくために、お金を集めようと思った。

一人はユダヤ教の象徴のダビデの星を置いて、道端で恵みを乞うた。もう一人は、十字架を布の上に置いて、道行く人に恵みを乞うた。

当時のフランスは、キリスト教とが圧倒的に多かったので、当然十字架を置いた方に多くの硬貨が投げられた。

十字架の方のユダヤ人にお金が貯まると、物陰でそのコインをダビデの星を置いているもう一人のユダヤ人に渡した。ダビデの星の方に硬貨が山と積まれ、十字架の方には全くないという状況をわざと作った。

たまたま通りかかったキリスト教の神父が、十字架の方の布には全く硬貨がないのに、ダビデの星の方には山ほどあるのを見て、「これは、キリスト教徒の乞食の方よ、おかわいそうに。キリスト教の神父である私がユダヤ人に負けないくらいにお金をお恵みさせていただきます」と言って、何枚ものコインを十字架の方に置いていった。

こうしたことを繰り返して、二人は商売を始める元手を稼ぐことができた。

 

人とお金を生み出す「仕組み」は人の心理を読んで動く。